説明者は農林中金バリューインベストメンツ株式会社(NVIC)の常務取締役(CIO)奥野一成(おくのかずしげ)氏。
運用報告会はNVICの沿革から始まり、このファンドで投資している米国企業の話がたくさん出て、質疑応答の時間が無くなりそうになった。
【内容(メモが出来た部分だけ)】
・構造的に儲かるブランドに投資する(=オーナー(株主)のところまでキャッシュフローが残る)
①付加価値の高い産業
②圧倒的な競合優位性
③長期的な潮流
・自分(奥野氏)が買いたかった株式をファンドで買っている。
→私募投信は自分では購入できないが、公募投信は自分で購入できる。
・ 3M社に訪問したら、CEOが出迎えてくれた。
・英語が得意でないから、企業訪問(4人で行く)の時はスプレッドシートを作って説明する。
・営業利益率が20%以上の企業を探す。
・FANGがファンドに入っていないのはPERが50倍超で高過ぎるから。
・いわゆる「応援系」のファンドではない。
→業績が悪くなった企業の株式は売却する。
・イノベーティブ(innovative)について、「顧客に対する価値を上げるもので、発明ではない」
・企業に訪問する際に必ずする質問は「イノベーティブな組織か?」で、ロジカルに答えてくれる企業に投資する。
・このファンドはグロースかバリューか聞かれれば、「グロース」になると思う。
【質疑応答(メモが出来た部分だけ)】
Q1.毎年約70社訪問されているとのことですが、投資したい企業が多く見つかると、上限の30社を超えませんか?
A.既に投資している会社の訪問数を除くと、約40社ほど訪問している。訪問してから投資するまで競合他社にも訪問して調査した後で投資するまで1年近くかかる。最短で3か月の案件もあったが。30社を上回りそうになったら、新しい1社に投資するときはポートフォリオからスイッチする(1社売却する)。
Q2.ファンドの規模はどのくらいが望ましいか?
A.数兆円でも問題ない。
Q3.このファンドでポートフォリオの株式を買って、個人の資産運用をするのはどうか?
A.いいことだと思う。
【自分が会場を出るとき】
運用報告会の帰り際に奥野氏から名刺をいただき、握手していただいた。
(私)ファンドを買い増しするつもりです。
(奥野氏)無理はしないでください。
(私)ファンドの基準価格が下がったら、買い増しするつもりです。
(奥野氏)それはいいですね。
【感想】
正直言って、運用報告会らしくない運用報告会だったかもしれない。
今まで参加した運用報告会は、今期の運用成績について、投資家に報告する"まじめな"内容が多かったが、今回はそんな内容は全くなかった。
このファンドがどんな投資をしようとしているのかを投資家に説明してもらい、安心して投資できるファンドとの認識が深まって、自分にとってはよかった。
それから、NVICから電子書籍「京都大学の経営学講義Ⅱ 一流の経営者は、何を考え、どう行動し、いかにして人を惹き付けるのか?」と私訳「ウォーレン・バフェット 株主への手紙2017年」のプレゼントがあった。
自分が最も投資したい、アクティブファンドはまさにこのファンドだと思った。
米国株式長期厳選ファンド 農林中金
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